本日(3/3)午後2時より、
令和8年度 福井県立高等学校入学者選抜試験
の合格発表が行われました。


今年も全員合格でした   
おめでとうございます   
最後まで本当によく頑張りました  




さて、ここからは近年、塾として
高校入試に関して、とてもとても気になっていることを書きたいと思います。

それは中3の11月初旬に実施される学力診断テストやその他確認テストの平均点に関して、です。
*今回は学力診断テストにフォーカスして書いています。

学診平均点(2018~2021)
*学力診断テストとは…
 ⇒福井県内の中3生を対象に、毎年県下一斉に行われている、入試に最も近いテスト
  その結果をもとに、中学校では12月の進路面談が行われています。


小浜市内には昔から、
A中学校(母校です)

B中学校
2つの中学があります。


上記の平均点推移を見ても明らかなように、
2018年~2021年までは、
A中学校の平均点がB中学校より30~40点程高い…
という状況がずっと続いていました。


…ところが、2021年にA中学校が年5回の定期テストを廃止し、
「SAT(単元テスト)」を導入した後から、この状況が大きく変わります。



なぜ、A中学校は定期テストを廃止してSATを導入したのか…?
その当時(2021年9月)の学校通信にその理由(理念)が書かれていたので、一部抜粋し掲載します。

『子供たちがテスト本来の意味を理解して学習に取り組むことが、「自己理解」や「豊かな人生の創造」につながると考えるからです。定期テスト前に部活動を休止し、短期集中で丸暗記をする。テストでそれを一気に吐き出す。テストが返ってくると点数ばかり気にして、「上がった、下がった」と一喜一憂して終わる。子供たちを見ていると、年に5回、詰込み型の勉強、点数を取るための勉強をするイベントにしかなっていないように感じます。本来、どんな人間になりたいか、そのために必要な力は何かという目標(豊かな人生の創造)があり、そのための一つの手段として学びがあり、その学びがどの程度まで進んでいるか確認し、必要に応じて修正していく(自己理解)ためにテストがあります。』

という理念のもと、A中学校で導入されたのが「SAT(単元テスト)」でした。

SATの導入によって、子どもたちが自ら目標を設定し、単元テストで自分が置かれた状況を理解し、目標と現状との差を認識し修正する。その繰り返しで、自ら学ぶ姿勢を作り上げていけるようになる、と予想(期待)していたのだと思います。


…では、その「理念」どおりになったのか…

結果は「火を見るよりも明らか」でした。




学診平均点推移
SAT導入の2年後、2023年にA中学校の学力診断テスト平均点は、
前年(2022)の273点
から
226点まで、
なんと!
47点も!
下がったのです。


定期テストを実施しているB中学校の平均点が
230点(2022)
 
229点(2023)

であることからも、
「A中学校の中3生だけが極端に平均点が下がった」
ということが、数字上明確になったのです。

2021年に中学1年生としてA中学校に入学した子供たちが、約3年間、SATというシステムの下で勉強した結果が、2023年の平均点となって表れたのです。

A中学校の子どもたちは、SATの導入により、定期テストが行われていた頃よりも勉強しなくなっていたのです。

恐るべきことです。


B中学校の2018年~2025年の平均点が、ほぼ220点~240点の間で推移しているのに対し、A中学校だけが、SAT導入後に50点近く平均点を下げています。

このA中学校だけが学力が急激に低下した原因がどこにあるのか?

もちろん、そこには複数の要因があるのでしょうが、
SAT導入のマイナス面が大きく影響していることは疑いようがないのでは...と感じています。

そしてその影響は、現在A中学校に通っている中学1年生、2年生にも及んでいます。

子どもも大人も「自分が置かれた環境」によって、良いほうにも悪いほうにも変化していきます。

中学生として当たり前にやるべきことをちゃんとやれる環境があるのか?

(我が子も含めて)A中学校の子どもたちが置かれている学習環境が心配です。



塾として彼らにできることは何か?
それを常に考えながら、2026年も子供たちの指導に当たりたいと思います。